アナタの普通は、私の異物。
私の普通は、アナタの異物。
同じ人間ではないのだから
それは当たり前の感覚です。
けれどもしそれを共有する事ができたなら
きっと世界は色を変える。
人が生きる上で何が正しいかなんて。
自分で掴み取ってもいいんだよと。
私はアナタをこの腕に抱き
優しく、その闇を肯定し続けたい
だけなのです。
自分ではなく
私のアナルがお好きなアナタ。
初めて訪れてくれた時から
私のアナルがお気に入りのアナタは
今日もこの肌触りに包まれて。
子供のように癒しを胸いっぱいに
吸い込んで…
後は私の下半身へと
吸い寄せられるように下がっていった。
まるで上半身が存在していないかのように。
感嘆の声を洩らし続ける彼の目は
きっと魅惑的な穴に縫い留められている。
開いて、つぼんで…
そこだけが別の生き物のように
蠢く肉を堪能しながら。
繰り返される悦びに
私がアナタの表情を見る事は殆どなかった。
普通でなくていい。
正しくある事だけが美学じゃない。
アナタが何で満たされるのか。
私にとって重要なのはその機密事項だけ。
だって風俗嬢になった私はアナタだから。
よく『 どんなプレイが好きか 』を
聞かれることがあるけれど
私の性癖はアナタを満たすこと。
同じベッドで一緒に戯んだならば。
2人の普通は世界の常識と成せる。